黒ひげが悪魔の実を複数食べられた理由
ワンピースでは悪魔の実がひとつのキーワードになっている。
これを食べることによって、常人には無い信じられないほどの能力を出すと言われており、実際にルフィやエース、ロジャーなどは能力者だ。
だが弱点もあり、悪魔の実を食べた人間は一生泳げないばかりか、水に触れると能力が消えてしまうのだ。
それだけではなく、この実を2つ食べることは許されず食べてしまったら体がバラバラになり死んでしまう。
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この絶対的なルールが破られたのが黒ひげだ。
この人物は、「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」の2つの能力を持つことに成功しているが、なぜそうなっているのかは謎に包まれている。
どうして、黒ひげは悪魔の実を2つも食べられたのだろうか?
ケルベロスは魂を食べる
ギリシャ神話に出てくる冥界の番犬「ケルベロス」は、頭が3つあり魂を喰らうということで知られている。
ワンピースの世界ではたまにこういった神話系が登場することもあり、記憶に残っている人も多いハズだ。
そこで黒ひげの海賊旗を確認してみると、髑髏3つと6本の骨が描かれている。
この3つの髑髏というのはケルベロスの特徴を捉えていると考えるのが自然ではないだろうか?
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もし黒ひげがケルベロスだとしたら、2つの悪魔の実を食べられたというのは納得できる。
さらに、頭1つ分のもうひとつの能力を身につけている可能性も十分あり、それがゾオン系ではないかという推論が成り立つ。
ゾオン系幻獣種「イヌイヌの実・モデル:ケルベロス」をすでに食べていた可能性があるのだ。
この根拠はもうひとつあり、シャンクスの顔にあるキズだ。
あれは3つの爪が同じ長さで入っていた。
シャンクスほどの実力者があんな場所を引掻かれることは中々考えにくく、かなりの能力者であることが伺えるのだ。
そしてシャンクスは黒ひげに対して「あいつは人の倍は生きている」という発言をしている。
実は神話に出てくるケルベロスは頭をひとつずつ休ませているので、実質常にどちらかの頭は稼動しているので寝ていない。
睡眠時間が無いということから、シャンクスは「人の倍」という言葉を使ったのではないだろうか?
そしてここが本質なのだが、ケルベロスは魂を食べることで知られている。
白ひげの能力を手に入れている理由はまさにここにあり、魂に宿っているそれを食べたことで伝達されたのではないだろうか。
少しまとめてみたい。
- 通常2つの悪魔の実を食べると、体がバラバラになり死ぬ
- 黒ひげだけは特別に、白ひげの「グラグラの実」を食べても死ななかった
- 黒ひげは元々の「ヤミヤミの実」を食べる前に「イヌイヌの実」を食べていたのではないか
- イヌイヌの実はケルベロスの能力を宿すので、悪魔の実を3つ食べられるようになった
こう考えると、悪魔の実を2つ(厳密には3つ)食べられたことも納得できよう。
チカラを吸収するだけなら死なない
しかしケルベロスが原因という説は少々不可解なこともある。
そもそもそれが宿るのが、心臓なのか魂なのか、それとも別のものなのか分かっていない。
つまり、この仮説では大事な根幹となる「2つ食べたら死ぬ」というものを解決していないのだ。
これでは仮説が成り立たないので、再考する必要があるが、「ヤミヤミ」には魂を喰らうという伝説があることを思い出してほしい。
もし魂や意志というものに宿るのだとしたら、能力を吸収することは可能ではないだろうか?
これを食べたら死ぬが、食べないでその能力だけを吸収するのであれば、2つ以上持っていても死ぬことはないと考えることはできるだろう。
黒ひげはその吸収できる力を持っているので、死んではいないのだ。
ワンピースでは不明な点が非常に多いが、それが興味をそそっている原因なのだろう。
ワンピースの物語が進めば、黒ひげの正体も分かってくると思われるので期待したい。